カレイドスコープ：新たな視点から見るレストランデザイン

ホームチアインテリアデザインカンパニーによる斬新な空間創造

「カレイドスコープ」は、ホームチアインテリアデザインカンパニーが手がけたレストランのプロジェクト名である。その名の通り、カレイドスコープをモチーフにした外観デザインが特徴的で、不規則な幾何学模様が織りなす光景は、まるで別世界へと誘うかのよう。

店内に足を踏み入れると、目を引くのは浮世絵風の大戦士のネオンサイン。背後には石の壁が広がり、その硬質さをアーチ型のデザインで巧みに隠している。このアーチ型のデザインは、外観のカレイドスコープデザインとも対話をしている。

壁や天井にはエコフレンドリーなロトスの漆喰が塗られ、トロワール仕上げにより不規則な線が描かれている。また、プライベートルームは低い天井が特徴的で、壁や天井には赤と黒の壁紙が使用され、荘厳な雰囲気を醸し出している。

また、このプロジェクトでは、既存の松の古材を活用し、それに描かれた浮世絵風の絵画が空間に深みを与えている。古いものには所有者の記憶や感情が宿るという考えから、このようなアプローチが採られた。

さらに、二階部分には安全を考慮して固体木製のグリルが設置されている。照明がグリルを通過することで生まれる光と影が、青い壁紙と相まって美しい雰囲気を作り出している。

このように、ホームチアインテリアデザインカンパニーは、既存の制約を巧みに活用し、独自の視点で新たな空間を創り出した。その結果、「カレイドスコープ」は2021年のA'インテリアスペース、リテール＆エキシビションデザイン賞で銀賞を受賞するなど、その斬新さと優れたデザインが高く評価されている。

デザインの世界は無限大。ホームチアインテリアデザインカンパニーのように、新たな視点から空間を捉えることで、これまでにない体験を提供することが可能となる。これからも、彼らの挑戦に期待が高まる。